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<< 3年間 / main / 25歳 >>
EQ こころの知能指数
 EQ こころの知能指数 読みました。
社会を上手く渡っていくために重要なのは学問的なIQではなく、
ここの知能のEQですよ。というもの。

例えば、望んだ会社に採用されなかった場合。
EQが高い(楽観性を持った)人間は新しい行動計画を立てるなり
誰かに援助やアドバイスを求めるなり、希望を捨てず積極的に対処する。
成功にたどり着くにはある程度の知能も必要だけど、
失敗しても努力を続ける能力や、自分への動機付けの強さは、知能テストやIQでは測れない。
…説明が一言では難しいけれど、EQってそういうもの。

怒りや不安、絶望感が、科学的に統計を取っても身体に明確な悪影響だということ…
幼い頃の経験や才能の汲み取り方を、多くの親達は自然の成り行きに任せていることがリスキーだとか
人間関係において、言葉のやりとりでの伝達性はコミュニケーションの1割程度なのに
言葉で誤解し、内面の本心を理解せず決めつけがち、だとか。
人間が生きていく上での様々な事例を結びつけて情の動く時の脳の動きも解説しながら対策まで懇切丁寧に書かれてあります。
「人間の能力の差は、自制、忍耐、熱意、意欲、などを含めた心の知能指数だ」と提唱している本ですね。
全米で昔ベストセラーになったそうです。帯より。

中でも面白いなと思った事例…
ヾ覿箸砲いて複数の人間が集まって仕事をする場合には「グループIQ」がある。
各メンバーが持っている才能や技術の総合力のこと。
グループがどれだけうまく目標を達成できるかのカギは人間関係のハーモニーだ。
言語能力、創造性、共感能力、技術力などさまざまな才能が集結する場で、メンバーが持ち寄った才能を発揮し合える環境がなければ、総和よりはるかに愚鈍になりうる。
 人を集めグループを編成し、企画課題を与えたところ、
意外にも参加意識の高すぎるメンバーがグループの足を引っ張って、作業成績を下げる存在になった。
はりきりすぎると支配的になってしまうからだ。もちろん参加意識の薄いメンバーもマイナスの要素になった。
 個々のメンバーの能力を最大限引き出せたグループが、全体の最大の能力を発揮した。
中に一人、人間関係の調和を高める傑出した能力をもつメンバーがいることでグループ全体の作業成績が上がった。
いくらグループに突出した才能を持つメンバーが居ても、内部に軋轢が生じたグループは能力を生かすことができなかった。
しかし、調和のとれたグループでは優れた独創性や才能を持つメンバーの実力が十分に発揮された。

……一部だけヤル気満々でも あーあ頑張っちゃって浮いてるウザイ・・・と煙たがれると。
いくら能力があっても社会的にそれを生かすには人間関係が必須、というのがみなまで言われてなんとも切ない気分に。まぁ私にはどちらも備わって無いのですが。
特に高い技術力は無いのだけど、共感能力が高く、相手に対し不快な感情を与えず回りくどくなく諾否や要望を伝え、良好な人間関係を築いている人物を知っているので
あぁこういうことなんだな、というのをストンと理解できた。
個人的には EQが低い=コミュ障 と置き換えることが出来ると思う。


悲しみと違い、怒りを感じると元気が出る
苦しみも創造性や高い精神性を養う力だが、不快な感情が長時間持続したり極端に強いと精神の安定を脅かす。
感情の強さや持続時間を制御できなくなると、抑うつ状態で動けなくなる、不安に耐え切れなくなる、怒りに荒れ狂う、躁状態になる、という病的状態になってしまう。
 人は危険にさらされたという意識が怒りを喚起する。
(物理的な危険だけでなく自尊心や名誉に対する抽象的な脅威も含まれる)
イライラした状態になっているところへ何かのきっかけで「情動のハイジャック」が起こると、あとから起こった激情は怒りであれ一層強烈に現れる連鎖となる。
こうなると憤怒は理性のかなうところではなくなり少しのきっかけで暴力的に噴射する。
この時点では、相手を許す心も耳を傾ける気持ちも無くなっている。
「情動のハイジャック」が起こると頭にあるのは報復ばかりで、その結果どうなるかなど考えもしない極度の興奮状態に陥る。
物事を正しく認識できなくなって原始的な反応に便り、攻撃の防御に出やすくなるー。
 脳の構造からいって情動が生起するタイミングや内容はコントロールできないが、持続時間はコントロールできる。
不快な感情をすべて避けるのではなく、それが嵐となって快の感情を吹き飛ばしてしまわないようにすることが大切。

……いわゆる、「ぶちギレた」状態のことだろう。
私自身は怒り由来で情動のハイジャックが起こることは少ないけど
不安から、現実的思考が極端に鈍って軽いパニックになる事が多いので、なるほどそういうことか、と合点がいったような気持ちに。


感情にまつわる脳の構造、精神構造、職場、夫婦関係、親子関係において等々…
実態調査や例を出して数値を盛りこんで解説してあり説得力のある本だった。
ただ難点として、他の章で触れた話や似たような症例が角度を変えて長々と出てきて取っ付きにくい。もうちょっと読みやすくできたんじゃないか。
あと、人によるだろうけど、不安や怒りなど、
本の中で取り上げられている感情に引きずられて、読み進めるのが辛い。

ともあれ、一つの思考に飲み込まれそうな時に読み返すと客観的になれそうな本だ。
今から親になるって人に読んで欲しい。
情操教育ならぬ情動教育は開始が幼いほど効果があると言うので。
/ 20:21 / *365(09.06〜) / comments(0) / - /
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